寝る前の読書は至福の一時。
だが、注意して本を選ばないとその後眠れなくなる。
上手なミステリーは、単純に危険。
先が知りたいばっかりに、一晩で完読してしまうこともよくある。
べたで申し訳ないけど、やっぱり宮部みゆきはかなり高度なストーリーテラーだ。
あとはなぜか「やる気」が出てしまうもの。
ゆったりと落ち着かなくてはいけないのに、明日への活力になってしまうようなもの。
星野道夫のおっとりとした語り口の中にある、彼の人生への情熱は、どうしても私の「やる気」を刺激するので、危険だ。
最後に、深い思考に連れ去られるもの。
とにかく、「生きるってなんだ、、、」的に普段の生活を顧みさせられるような作品。
村上春樹。やつの作品は確実に私を深い思考への旅へと引きずり込む。
彼の緻密な観察眼と正確な言葉選びでなされる描写が、普段無意識下に潜む思考を刺激して、出るはずもないこの感覚への言語化を促す。
危険なやつだ。
逆に安心して眠りにつけるのが山本周五郎。
定型のようでいて、実はかなり大胆な物語で楽しませてくれる。
村上春樹のように答えを曖昧にせず、はっきりきっぱりと彼の考えを物語の中で示してくれる。勧善懲悪のような単純な話でないのに、作者の思いが分かりやすく、またその答えも愛に満ちているので、気分よく眠りにつける。
おまけに。
東海林さだおのエッセイ集は、3、4章目くらいから飽きて来て、「ふわあ〜。もういいか、ねるか〜。」となるので、ある意味最高の本かもしれない。