2008年5月18日日曜日

スリッパと呼ばないで

 

以前靴作りの短期コースに通った事がある。
かなり前から気になっていて、だけど定員オーバだったりコースの日程が帰国と重なったりで、長い事そのままになっていたコースだ。そのコースをようやくとり終了した。
いろいろ靴の仕組みを勉強できたのは興味深かったのだが、どうも革を扱う事が合わないと感じてしまった。固くてどうしても力仕事になるし、当然だが動物の体からとるものだから子牛の形をしていたり血管が浮いていたりして、何となく罪悪感を感じてしまった(因に私は動物愛護の立場からの菜食主義には懐疑的)。工業用のボンドやでかいマシンを使わないと、靴底が研磨出来なというのもなにかしっくりこなかった。

そこで考えたのが「ルームシューズ」。決してスリッパと言ってはいけない。あくまでおしゃれに「ルームシューズ」。子供の保育園の日を利用してコツコツ作る。
これがぴったりはまった。布はなじみのある素材だし、なんと言っても布の山から好みのものを選ぶのは、私にとって快楽なのだ。
また、意外と複雑な構造になっているのもいい。平面の布から立体を作るのだから、それなりのチャレンジになっていて飽きず、適量の刺激となる。これが、久しぶりに興奮させられた。
意外と時間がかからずに作れるのも、飽き性の私には丁度いい。きちんとプロセスを踏んで丁寧に作ればそれだけのものが出来上がる。
かかる時間と出来上がりの満足度のバランスが合っているのだろう。

二番目が産まれてくるまでのつかの間の自分の時間。
なかなか面白い趣味を見つけた。

注:左は第一作目。いわゆる「スリッパ」型。おしゃれにバブーシュと読んでもらいたい。右は娘に作ったもの。しかし真冬でも靴下を履きたがらない彼女にとっては、おもちゃの域を出ないらしく、15分も履けば十分で、部屋の隅に履き捨てられていた。あわれ、母の努力。