焙烙鍋が欲しい。ほうろく鍋とはお茶や豆、塩を炒る時に使う専用の鍋の事。
話の始まりは、友人がヘーゼルナッツやアーモンドのよりおいしい食べ方を教えてくれた事。
彼女の友人が、パーティーでヘーゼルナッツをオーブンでローストして出してくれた。それがゲスト達に非常に受けたらしい。料理の上手な私の友人が目を丸くして「本当においしかったんよー!」と言うのだから、やってみない手はない。豆をローストするだけでそんな感動が手に入るのだから。
うちのオーブンは常に火力全開で、微調整の効かないやる気はあるが融通の利かないヤツなので、フライパンで煎る事にした。
胡麻などを炒った事がある人は分かると思うのだが、ある時点に達するまでフライパンの中はうんともすんとも言わない。ぱちっと一粒目が弾けてからはもの凄い勢いで火が通るのだけど、それまでは本当に面白みがない。で、始めに炒ったカシューナッツはそこそこ上手く出来たのだが、次にやったアーモンドは悲惨だった。炒る時はじっと火にかけてはいけない。焦げてしまうので常にフライパンを揺すって、中身を動かしてなくてはいけない。だけど、カシューナッツで集中力を使い果したので、始めのひとはぜるが来るまで、火にかけっぱなしにしてしまった。当然フライパンに触る一点のみこげにこげて、あとは生のままになった。
普段は何でも「ま、いいか」と諦める事が多いのだが、無類の豆好き、しかもほんのちょっとの手間でその豆がぐっとおいしくなるとなると、諦めるに諦められない。
しかも別の友人は大豆を炒って食べると言い、それがあったかと膝を打った。まだ小さかった時の節分で、炒り大豆のあまりのおいしさに年齢の10倍くらい食べて腹を壊した事を思い出した。更に、だ。その友人のイタリア人の知人がチックピー(ひよこ豆。そのままですね、訳しても)を炒って食べてもおいしいと言っていたらしい。
、、、炒りたい。いろんなものを。
私のフライパンはふちがななめに広がっているので、炒り物をすると、遠心力で中の物が台所中に飛び散る。かなり神経を使ってフライパンを回さないといけないのだ。炒りの専門家としては(いつから、専門家?)そんな気苦労は道具によって解決しておきたい。というわけで、焙烙鍋が欲しい。ただいま使い勝手の良い焙烙鍋を探し中。