サッカーのアジア杯が、イラクの優勝で幕を閉じた。
別にサッカーファンでも何でもないし、どうしても日本に勝って欲しいという愛国心(?)も薄い。だから無条件でイラク優勝を心から喜べる。と言ってもイラクのファンでは全くないのだけけれど。日本やオーストラリアが勝つよりずっと「よかったよかった」感がある。
優勝を伝えるテレビのニュースは、当然スポーツのコーナーだったのだけど、優勝が決まった瞬間に映されたサポーター達(と言う日本風の軽い感じの呼び方にはちょっとそぐわない人々だったのだけど)の喜びようは、単なるスポーツの枠を超えていたように感じた。
いい年のおじさんが半泣きになって、隣の人にしがみついていたり、歓喜の雄叫びをあげたり。戦争絡みの不幸なニュースが多いこの国で、この優勝は、ある意味、国としての自信を与えてくれる出来事だったのじゃないかと想像する。
私がこのイラクの優勝について知っている事は、優勝を聞いて狂喜乱舞する人々を映したほんの数秒の映像だ。そもそもニュースの映像なんて、多かれ少なかれ意図的に選ばれたものだし、それだけを元に(やや感情的に)、イラクが優勝してよかった、というのも浅はかな気はする。だけど、少なくとも、家族がある日突然爆弾で殺されたりしない、自分の国の政治を考えなくてもいい(ような気になれる)、例えば日本のような国が優勝するよりは、価値があったのじゃないだろうか。